お正月の食べ物の代名詞といえば、おせち
立派なお重に入って、それぞれの意味を持った言葉遊びや願掛けが、とっても興味ありますよね。
ただ、なかなかフルセットのおせちを目の当たりにすることは少なく(少なくとも我が家では)、雰囲気だけ味わうのが毎年の事。
それならば、それぞれの意味を理解して、自分の願掛けと合わせておせち料理をいただきましょう。
スーパーなどではバラ売りもしているので、気軽におせちを楽しめます。
『金運・開運編』と、『健康・子孫繁栄編』に大きく分けて、それぞれの商品をご紹介します。
『金運・開運』のあがるおせち
伊達巻
甘い卵焼きのような食べ物。意外に正月くらいしか食べる機会がないような。
製法はカステラに似ており、長崎ではカステラ蒲鉾と呼ばれています。
巻物のような容姿から、知識向上の意味を持っております。
栗きんとん
黄金色に輝く見た目は財宝そのもの。「金団」とも書き、お金や財宝などを連想させる食べ物です。
栗やさつまいもなどを使い、甘い味がおやつ感覚でも楽しめる子供にも人気の一品です。
昆布巻き
「喜ぶ」という言葉を連想させ、別名「広布(ひろめ)」とも呼ばれる縁起物。
北海道では「夷布(えびすめ)」とも呼ばれ、「恵比寿様」を連想させ福を授かる意味も。
紅白かまぼこ
紅白の時点で縁起の良さが伝わる一品。祝いの色であり、日の出の象徴です。
紅は魔除けとめでたさと喜びを、白は神聖さを表しております。
そのまま食べてもおいしいし、ワサビ醤油や、お雑煮に入れてもおいしい、お正月マストアイテムですね。
するめ
「寿留女」と書き、結納の品でも使用され、めでたい祝儀の膳に欠かせない一品でした。俗語としてアタリメとも呼ばれており、宝くじやギャンブルにも運が付くかも。
大相撲の土俵にも神への鎮め物として埋められており、とても神聖な食べ物ですね。
また昔はお金を「お足」と言い、足の多いスルメは縁起のよい食べ物とされております。
鰤(照り焼き)
鰤は、成長によって名前の変わる出世魚。ゆえに、立身出世を願う縁起ものです。
照り焼きにするのは、保存性を高めるため。今ならば、お刺身などで食べるのでも良さそうです(おせちではないかも?)
関東では、ワカシ→イナダ→ワカサ→ブリ
関西では、モジャコ→ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ となります。
ハマチは、関東でも比較的よく聞く名前です。
ちなみに他の出世魚には、スズキ(コッパ→セイゴ→フッコ→スズキ)や、コハダ(シンコ→コハダ→ナカズミ→コノシロ)などがあります。